イージス艦「あたご」、12分前に漁船確認
読売2/21
>千葉県房総半島沖で、海自のイージス艦「あたご」と新勝浦市漁協所属の漁船「清徳丸」(7・3トン)が衝突した事故で、あたごの見張り員は清徳丸のものと思われる灯火を事故の12分前に視認していたことが20日、防衛省の調査ででわかった。一方、レーダーを担当する乗組員は衝突するまで清徳丸の存在を認識していなかったことも判明。同省はこれまで、事故の1分前に視認していたと説明していたが、実際には当直員間の連携の悪さから適切な回避行動をとらず、衝突を招いた可能性が濃厚になった。
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事故から丸一日が立ち、新しい情報が次々に明るみになって来た。
まず第一に、あたごが漁船の灯火を確認したのは一分前との防衛省の発表は実は事実ではなく実際は事故の12分前に漁船確認をしていたことだ。ところが見張り員の目視確認情報が正確に艦橋内のレーダー員に伝達されなかった。
事故が発生したのが19日午前4時07分。あたごの見張り員が最初に漁船の灯火を確認したのが午前3時55分。そして次の確認が4時05分、すでに漁船との衝突が避けられない危険水域にあたごが突入。4時07分あたごは漁船に激突し大破するに至った。
第二に、問題なのはその空白の10分間だ。当時、艦内には水上レーダーが作動していたにもかかわらず、漁船の確認ができず、愛宕が危険水域に接近中にも、10分間も手動操舵に切り替えず自動操舵にしていたことだ。このように「あたご」は二重三重のミス=怠業を犯すことによって事故に至った。
第三に、事故の発表を大幅に遅らせ、なおかつ真相を隠ぺいしたまま、防衛省発表にいたったこと。防衛省による十分な調査をせずに、あたごの主張をうのみにし内外に発表した内容が、如何に偽りに満ちた発表であったか。いまなお、事故現場付近を生死をさまよっている漁船の乗組員の胸中を思うと、私たち国民はやりきれない気持ちになる。
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