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遠のく死刑廃止論

昨日23日、差し戻し審において高裁は、被告に死刑判決を言い渡した。そのさい、被告は原告の本村洋さんに向かって一礼をして退廷して行ったという。

被告に対する量刑は、犯罪内容かつ本人から友人に宛てた手紙から判断すれば、当然であるだろうと思う。

しかし、何か割り切れないものがある。それは、今回の判決が見せしめと報復以外の何物でもなかったのではと云う思いがあるからだ。

地裁も高裁も無期懲役を宣告しているのに、あえて最高裁が高裁差し戻し=事実上の死刑判決をおこなう意味は一体何だったのであろうか。

それは、最近の司法判断の流れが「極刑主義」に傾いていることだ。今年に入っても、鳩山法相による立て続けの死刑執行命令。袴田事件、最高裁再審却下などがあげられる。今回の判決もこれらの流れの一環とすれば容易に理解できるのではないか。

メディアによる死刑執行の大合唱

メディアはこの間、被害者遺族である本村洋さんが、主張・運動している被告への報復とも取れる死刑判決要求運動を肯定的に報道してきたことだ。まさに、死刑執行の扇動(プロパガンダ)的役割を行使してきたと言ってもよい。

一面的報道は、ことの本質を覆い隠してしまう。それは「法を違反した者に対しては極刑を」の面が一人歩きしてしまい、被告が犯罪に走った、走らざるを得なかった社会的過程・社会的要因がウヤムヤにされてしまうことだ。
こういったものを、許せば、犯罪に対する間違った先入観が先行することによって、予断・偏見の意識が国民を覆ってしまうことにも、なりかねない。

今、私たちに求められていることは、一面的な報道の垂れ流しに対して異議を唱えることだ。








謀略

「下山事件」の現場
松川事件・列車転覆現場(毎日新聞社提供)

(写真・・・・・下山事件(上)と松川事件現場)
以下の文章は3月27日に外部サイトに投稿したものを、再たび当サイトに投稿した次第である。


戦後における、下山・三鷹・松川事件。戦後3大ミステリー事件と呼ばれているが、しかしこれは戦後の暗闇時代において、占領軍が画策した謀略事件であり、それは用意・周到に実行されたものである

まず事件当時の時代背景はどういう状況だったのか、それから述べてみたい。

戦後1946年、日本が敗北したあとの、中国において国共合作が崩壊し内戦が勃発する。当初は国民党軍が優勢であったが次第に共産党軍が巻き返し、形勢は逆転。共産党軍が全土を掌握し、国民党軍は台湾に落ちる。そして、1949年10月「中華人民共和国」が成立する。

一方、太平洋戦争の終結によって朝鮮は日本から解放される。だが、北からソ連軍、南から米軍が進行、朝鮮半島は南北に分断された。しかし、南では統一と人民政府の樹立を目指す民衆蜂起が起き、革命前夜の如き様相を呈していった。

また、日本においても「日本労働組合産別会議」略して産別会議(日共系による全国最大の労働組合組織)闘争の激烈化と国会選挙での共産党の躍進によって社共人民政府樹立が模索され、巷では「9月革命」がまことしやかに、囁かれはじめた。

これの動きは、アメリカ政府及び日本を支配していた占領軍を震撼させるに十分であった。すなわち、北東アジアにおける反共北東アジア戦略を構築しようとするアメリカの目論見が水泡に帰すからだ。

1949年、アメリカは日本経済の後進性に大ナタを入れるべく「ドッジライン」を強行。その中には国鉄労働者の大量解雇計画が含まれていた。この計画に国鉄労組は猛反発し、国内は騒然となっていった。

丁度、そのような時期に「下山事件」は起きた。1949年7月5日、常磐線北千住〜綾瀬間の線路上に下山国鉄総裁が轢死体となって発見される。結果、この事件の顛末は下山総裁の自殺ということで片付けられてしまうのだが、発見された当時の、死体状況や解剖結果に重要な疑念を生じさせるデータが浮上。このへんについては、松本清張の『日本の黒い霧』(文春文庫)に詳しく記述されている。松本清張は占領軍による謀殺をを主張している。氏によると、当時の占領軍にはCIC(軍諜報組織)とG2(情報・謀略担当の参謀2部)があって、日本国内などで諜報活動を行なっていたと言う。

彼らは占領軍は、産別会議の拠点である国鉄労組の解体と国鉄労働者の大量解雇を円滑に執行させることを狙っていたに違いないと、松本清張は記している。事実、この後述べる松川事件等以後、大した抵抗もなく大量解雇計画は進行していくことになる。

1949年8月17日未明、福島県東北本線福島〜松川間において、列車が転覆するという事件が勃発。転覆の原因は線路と枕木を固定しているボルトが外されてのものだった。

翌18日、増田官房長官は「左翼勢力によるもの」との談話を発表。未だ犯人も特定されていないにも、拘わらずにだ。この発言はその後メディアによって一気に、共産党犯行説というフレームアップに繋がっていった。

9月に入ると、国鉄労組福島と東芝労組松川の共産党員組合員が検挙・起訴された。ここで東芝労組にも触れておく。東芝労組は国鉄労組と並んで産別会議の拠点といわれ、戦後革命運動の一大勢力であった。

警察は拷問などの手段を使って「自白調書」を作成。一審では死刑を含む全員有罪判決。二審も有罪だっった。後年、最高裁によって高裁差し戻し➡無罪判決が言い渡されるが、被告たちと民主主義運動にとって、あまりにも失ったものは大きかった。

この事件は占領軍による謀略であることは間違いない。何ひとつ物的証拠のない自白のみによるものだったからだ。

これらの事件を契機に占領軍と政府は、翌年6月25日の朝鮮戦争開始と同時に、共産党・産別会議・在日朝鮮人連盟等の解散・追放を強行。これによって戦後革命のエネルギーは鎮火、封殺されていく。「共産党と産別会議による犯行」という謀略はものの見事に功を奏した。ここにおいて、米政府と占領軍が目論んでいた日本の反共基地化は完成。以後、保守による単独永久政権化が図られて行った。

そして、朝鮮、仁川に上陸した米軍は南で活動していた北朝鮮軍兵士と市民を大量虐殺。統一に燃えていた朝鮮半島人民の期待は粉砕されたのである。

ここにあらためて、権力による謀略の恐ろしさを見る思いがする。権力に危機が生じたとき、国民の知らない間に謀略のシナリオが用意され、実行されるということを私たちは忘れてはいけないだろう。

引用先日の福岡の「女性刺殺事件」は、作業所のすぐ近く(地図では1センチの距離)の出来事でした。

こうした事件が起きるたびに、「警察はもっと職質をかけろ!」と言う世論があります。

一方、警察の行き過ぎた取り締まりが問題になっています。

ニュースステーションでも報道されていたので、ご存じの方も多いと思いますが。

2007年9月25日、25歳の知的障害を持った青年、安永健太さんは施設からの帰り、路上を蛇行運転し、交差点でバイクにぶつかり逃げようとしたとして、5人もの警察官から取り押さえられる中、心肺停止状態になり、その後亡くなられました。

痛々しい無数の傷痕を残し亡くなっていった健太さん

警察官が関与したこの事件、その真相については不明な点が多くなぞだらけです。

警察官の暴行の証言が複数ある中、警察は「取り押さえに問題はなかった。」の一点張りです。真相究明が一向に進まない中、ご遺族は已むに已まれぬ思いで08年1月17日、警察関数名を刑事告訴されましたが、3月28日佐賀地検が出した答えは「不起訴処分」でした。

しかし、少なくとも警察官の取り押さえの中で安永健太さんという一人の人間の命が奪われたことは動かしがたい事実ですし、複数の目撃証人や健太さんの身体に残された多くの傷痕の理由がつきません。

「安永健太さんの死亡事件を考える会」 http://www.yasunagakenta.com

では、ご家族が4月3日に起こした「付審判請求」を支援しています。

____________________________

(前略) 取り押さえの際、何が問題で、何が間違っていたのか?警察の障害者に対する認識はどうであったのか?その事実が明らかにならなければ再発防止の取り組みが出来ません。このままではまた必ず同じような悲惨な事件が起こります。そうなれば私たちも含めて、この先安心した生活を送ることはできません。安心・安全な社会の実現のためにも、真相を明らかにすることは必要不可欠です。

・・・・・・(中略)

本当に不起訴なのでしょうか?たった一人の青年を取り押さえるのに、事件現場に居合わせたパトカー15台、警察官30名がいたという事実、「警察が殴っていた」という複数証言、5人もの警察官が後ろ手錠をかけ、5〜6分以上押さえつけた状態のまま亡くなった事実。そして亡くなった健太さんの全体的に腫れあがった顔と、頭部に残された無数の傷跡、いずれをとっても「保護の範囲内」とは到底言えません。司法解剖の検査結果では、健太さんの心臓には疾患等の問題も無かったということですから、警察官の行動と安永健太さんの死亡原因とに何らかの関係があったことは明白です。

以上、「考える会」ビラより引用

みなさん。

よろしければ、ホームページに立ち寄り詳しくご覧になり、ご支援ください

「転載元」大脇道場 http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-413.html

 

 

 

 


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